「デジタルデンティストリー」は、情報アップデートが必須です
IOSをより身近なものとして使用したい
私がデジタルデンティストリーに出会ったきっかけは、歯質の保存ができるという「ワンデートリートメント」を標榜する歯科用CAD/CAMに出会ったことでした。このシステムは、今までのような苦しい型どりをせず、「口腔内スキャナー」を使って印象採得をするため、患者様にとても好評でした。メーカーは修復物製作の全工程を歯科医師が行うことを善しとした宣伝を行っていましたが、私は当初より歯科技工士と分業化をすることで治療する患者数を減らすことなく活用してきました。歯科医師は光学印象のみとし技工作業は歯科技工士とすることで、より多くの患者様にワンデー治療を提供してきました。
症例数が増えて、患者様に対応することが難しくなってきた時に出会ったのがMEDIT社の口腔内スキャナーでした。MEDIT社の製品はグローバル戦略により、「高性能でありながら、導入しやすい価格」を実現しており、これにより歯科医師、歯科衛生士にも口腔内スキャナーを準備することができ、多くの患者様に快適なお口の型どりを提供できる体制を整えることができました。私が導入した、i700ワイヤレスは、コンピューターと接続するためのコードがないため、各ユニット間の移動が容易となり稼働率が上がりました。コードが不用意に邪魔をしたり、カメラをひっぱり重さに感じていたものがなくなったことで撮影時の取り回しの自由度も高くなっています。
それぞれの役割を整理
従来のアルギン酸印象採得にくらべ、i700ワイヤレスによるスキャンは短時間で印象採得することができます。口腔内データは当クリニックのデジタルラボに送られ、研修を積んだCADデザイナーが、デジタル技工ワークフローにより修復物が1歯あたり5-10分程度でデザインされます。 修復物の材料には、金属ではなくプラークが付きにくいセラミックやジルコニアを多く使用しています。デザイン後は、その症例に適したミリングマシンにより修復物が加工されます。現在では、様々な修復物マテリアルがあり歯科医師が知識を持ち、すべてを管理するのは一苦労です。分業することで、責任の所在がはっきりとし、患者様により良い修復物を提供できるようになります。
私が修復物製作までの全工程を一人で行い製作した修復物をセットするより、CAD/CAM専門の歯科技工士により製作された修復物をセットする方が、製作時間・調整時間ともに短くなり患者様にとっても医院経営にとっても良い結果となっています。
MEDITとの出会い
私は常に情報のアップデートを行い、その技術が患者様メリットにつながると思えるものを採用してきました。それには、日本国内だけの情報では時代遅れになってしまいます。法律の問題もあり、国内では最新情報を得ることが難しいので、インターネットで調べ、気になる技術は単身海外に行き率先して研修を受けてきました。そんな中、MEDIT社に出会いました。IOSの始まりは欧州でしたので、長い期間欧州主導で発展してきましたが、実は身近な韓国で進化していることを知りました。MEDIT社のIOSを知り、価格帯、ソフトのアップデート対応などその革新性を目の当たりにしました。
MEDITスキャナーの付加価値
ユーザーの誰しもがMEDITアプリの優位性をお話しするのではないかと思います。今まで当医院で導入してきた他社IOSは、ソフトの更新、機能追加にもお金がかかっていました。更にハードの買い替えに費やす金額には、頭を悩まされました。MEDITアプリは、無料で使用できバグの解消もスピーディーに行われます。アプリにはホワイトニングや矯正のビフォーアフターを可視化できるものや、技工室で役立つものもたくさんあるので、新しいソフトを、遊び心を持って使い始めます。それが結果として、患者様に響いていきます。MEDITスキャナーを選択する価値は大いにあると感じます。
「GOOD SMILE & ENJOY LIFE」をモットーに患者様一人一人の気持ちを大切にしながら、最適な医療を提供するように心がけています。そこにはMEDITスキャナーは、欠かすことのできないアイテムとなっています。
デジタル歯科技工士から見たMEDIT
ハピネスクリエイト代表歯科技工士:永田 翔大
私がCADCAMを用いたデジタル技工を始めて13年が経過し、歯科技工におけるデジタルデンティストリーの有用性を始めた当初よりも強く感じております。
私が勤務するデジタルラボには、ハートフル歯科グループ4医院を始めとして日本全国の歯科医院から毎日多くのスキャンデータが送られて来てデジタル技工を行い、スピーディーに修復物を届けています。
多くの先生が関心を持たれるスキャン精度についてですが、院内にある数社のIOSスキャンデータから設計する中で、特別どれが良い、悪いということはなく、デジタル印象の際のポイントさえ押さえて頂いていれば、デジタル技工上大きな問題は無くなってきています。
MEDITのIOSの特徴として下顎運動情報もスキャンデータの1つとして受け取れる事が、とてもいい点だと感じています。我々歯科技工士は、修復物セット時に調整時間が必要以上にかかってしまう修復物を製作し、ドクターはもとより、患者様に迷惑をかけるわけにはいきません。特にジルコニアを使用したロングスパンブリッジを製作する際など、MEDITの下顎運動データはとても重宝致します。人は「価格が高いから良い」「価格が低いから悪い」と思いがちですが、MEDITのIOSは非常にコスパの良いIOSだと感じます。
また、無料で使用できるMEDIT内のアプリも、他のメーカーにはないユニークなものもあり、重宝しています。IOSの導入迷われているのであれば、とてもオススメできる1台です。