ユーザーが語るMEDITスキャナー導入レポート Vol.1: 高松 雄一郎 先生

普及期に入ったIOS導入の考え方

Japan User Voice Vol.1

 

IOSの導入

今、国内では様々なメーカーからIOS(Intra Oral Scanner)が発売されております。IOSによるインレーの光学印象が保険収載されて、デジタルデンティストリーが、より一層盛り上がりを見せていますね。
私が光学印象をスタートしたのは2013年。当時はいわゆる「クローズドシステム」しかない時代、それも1機種しかありませんでしたから、今のようにIOSやシステムを選択するという考え方はありませんでした。私のIOS遍歴は、当時はクローズドシステムであったチェアサイド設置型CAD/CAMシステムから始まり、マウスピース矯正用に導入したIOS(クローズドシステム)とともに、オープンシステムであるMEDITスキャナーを導入しました。MEDITスキャナーはこれまで約4年の間にIOSのi500、i700、i700 wirelessとモデルスキャナーのT710を使用してきましたが、私が感じたことをお伝えしたいと思います。

 

Scanning_dr.takamatsu Yuichiro

MEDIT導入による変化

まずMEDITの最初のIOSモデルであるi500を手にとってみたところ、とにかく「軽い」というのが第一印象でした。また、価格の面でも先行使用していた機種の1/3程度と驚きの価格。正直なところ、この価格設定が精度や性能面に悪い影響として現れないかと、少なからず心配もありました。しかし、その心配はいい意味で裏切られ、上手に使うことで、他のIOSと遜色ないことが分かりました。また、MEDITスキャナーによるフルアーチスキャンは、上下顎で3分もかかりません(もっと早くスキャンすることも可能ですが、患者様の医療体験としては、優しく丁寧なスキャンの方が好まれます)。
また、当医院ではスタッフ全員がIOSの3ブランドを頻繁に使用するのですが、MEDIT LINKの多彩なアプリケーションによってIOSの活用範囲が拡大できるためMEDITスキャナーの出番も多いように思います。また、大きな変化として、オープンシステムのMEDITのシステムを導入したことにより、他社の製品との連携がとてもしやすく、様々なデジタルデバイスやインプラントシステムを自由に選択できるようになりました。今は、IOSのスキャンデータは修復治療や補綴治療のみならず、たとえばコミニュケーションツールとしても活用できる時代です。修復治療や矯正治療のほかに、あんなふうに使いたい、こんなふうに使いたいという発想によって、より多くの症例に対してIOSを使用したくなり、当医院のIOS周辺のデジタルトランスフォーメーションが加速しました。

MEDITの魅力

MEDITスキャナーは修復物製作のためのデジタル印象だけでなく、様々な用途に使用でき、システムのアイドリングタイムが少ないため、高い導入効果が得られると思います。

  • 他社製品との連携がスムーズ
  • アプリが無料で使い放題
  • 安価な価格で大容量のクラウドサービスを利用可能
  • 落下保障付きの保証ポリシー
  • 豊富なトレーニング動画コンテンツ(日本語・英語)

MEDITユーザーの多くがアプリの豊富さを気に入ってご使用されているのではないでしょうか。当医院ではMEDITのアプリをよく使用します。例えば、ほとんどの場合、初診時に光学印象でスキャンデータを残します。このデータにMEDITアプリを使用して咬合状態の説明(「Occlusion Analyzer」)や、矯正シミュレーション(「Ortho Simulation」)を行うこともでき、患者様にお口の状態を伝えやすく、治療のモチベーションアップにもつながるようです。口腔内3Dデータは、患者様のスマートフォンなどに送り共有することも可能です。3Dスキャンだけではなく、2DのHDカメラ機能も備えているので、口腔内の気になる箇所(不良補綴物やクラック、歯石など)を記録できます。
また、i600とi700は臨床現場での使用性にも優れています。まずはPlug & Scanという機能。PD給電が可能でMEDITの推奨仕様を満たしているPCを使えば、スキャナーとPCをケーブル一本だけで繋ぐことができます。そして、MEDIT LinkはMacbookでも使用できますが、MacbookならPC自体の充電が出来ている状態であればスキャン中にコンセントからPCへの電源をとることは不要です。当院でもi700とMacbookの組合せという最軽量のスキャン・システムを使っていますが、ACアダプターも使わずに、スキャナーとPCを繋ぐケーブル一本のみで運用でき、訪問歯科診療での活用がとても楽になりスタッフからも好評です。

 

Plug Scan
Plug Scan機能を活用しケーブル1本でPCとスキャナを接続

MEDITの保証ポリシーが落下保障を含んでいるのもうれしいですね。IOSはそれなりの金額はしますから落として壊した使用者は、精神的に委縮してしまいます。もちろん慎重に取り扱ってほしいものですが、誰しもミスはつきもの。MEDIT社はなんて太っ腹なんだ!と、感じます。

 

医療法人瑛雄会 高松歯科医院
医療法人瑛雄会 高松歯科医院

IOSを検討中の先生方に

私がIOSを導入した時代は、すべてのシステム(スキャンからミリングまで)をクリニックで導入する「院内完結型」の1択でした。
現在は、オープンシステムが主流となりつつあるなかで、いろいろなIOSやCAD/CAMの導入方法があり、迷ってしまうこともあるかと思います。そのような時は、ご自身のクリニックでどのような臨床に使いたいのか、また、クリニックのシステムとの連携はどうなのかなどをチェックされてはいかがでしょうか。

「まずIOSを導入したい」とお考えの先生方にも、さまざまな連携アプリをもつMEDIT社のIOSは導入する価値があると思います。はじめは、デジタル化されたラボとコラボレーションをする、そのようなかたちがいちばん無理なくIOSを導入できるやり方だと思います。チェアサイドで何か加工したいなどと思った時には、オープンシステムのMEDITはミリングマシンや3Dプリンターなどスキャン後のシステムの拡張の自由度が高いです。また最近話題になっている「フェイススキャナー」も医院の特徴を出す意味でも価値があると思います。IOS導入で、お悩みの方はMEDITスキャナーでスタートしてみるのも良いと思います。

 

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